大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ミスの原因は指導者の思い込みの場合も多いという話

三単現のSと複数形のSが混在する形について 先日中1の塾生を指導している際に、以下のような間違いを発見しました。 Ken and I plays soccer. これはよくある間違いの一つですが、このような間違いが起こるのは、子どもがある誤解をしているからだと決めつけ…

公立高校受験が他の受験と違うところ

世の中にはいろいろな受験が存在します。大学受験、高校受験の他に、検定や国家試験も受験と言えるでしょう。今回は、大阪の高校受験ではどのような点が特徴的で、他の受験とどういう点が違うのかお話したいと思います。 一般に、どの受験では満点を求められ…

自分がギリギリ入れる高校を選択するメリット

大阪は地方と比べると進学先の選択肢が多くなり、だからこそ子ども達を進路選択で悩ませることも多い。メリットとデメリットがあるが、デメリットはたいてい大人の押し付けで発生するものなので、それがない状況で子ども自身に進路を考えさせるとしたら良い…

関関同立と産近甲龍を目指すならどんな進学ルートがある?

大学は大きく分けて二種類、すなわち国公立大学と私立大学があります。進学条件の違いについて簡単に説明すると、前者は受験に使う科目数が多く、校舎は少ない傾向にあります。そのため、一般的には多科目の勉強を進めなくてはいけない国公立大学進学は難し…

中学生の英作文のコツについて(英検の作文でも使えます)

英作文というのは、あるテーマについて自分で伝えたいことを考えて英語行う作文です。もともと日本語の文を与えられて、それをそのまま英訳するのと異なる点は、自分で書くことを考えなければならないということです。中学生が英作文で困りがちなことについ…

人の動機には種類がある!

今回は動機の種類についての小話です。 動機には大きく2つの種類があります。 1つは「手段動機」と呼ばれるものです。たとえば、「行きたい学校に進学するため」など、勉強することが別の目的の手段になっている場合を指します。 もう1つは「内発的動機」と…

大阪府公立高校入試 理科の勉強の仕方

中3は実力テストや定期テスト、外部模試などを受験する機会が増え、受験に対する意識をますます高めている時期ではないでしょうか。さて、今回は理科の受験勉強についてです。 大阪府の入試の特徴は、問題文が長く情報を整理するのに時間がかかる点です。定…

小5くらいからやっておきたいこと

小5となると、自分のコミュニティの中である程度立ち位置的なものを持っていて、大人の言うことを素直に聞かない子もいると聞きます。 まあ、それは健全で、言うことを聞いてさえいればなんとかなるということでは全くないのでその点はどうでもいいです。 大…

偏差値50前後の高校に進学したその先にあるもの

昨今、色々な生き方があるように見えるが、やはり情報をうまく処理したり集約したりする能力は高い方がいい。これは一概に、小難しい内容ばかりの話ではない。若い世代は、圧倒的にSNSの使い方が上手いと感じる。 たとえば、世間で話題になっている(いわゆ…

国語の漢字は馬鹿にできない

国語において、漢字は、その読み書き自体が定期テストや入試で出題されるため、勉強することが多いものです。 しかし、漢字はその意味を知ること、語源を知ることが勉強の礎となります。たとえば柔和(にゅうわ)という熟語は、その読み書き自体が入試で頻出な…

勉強とひとくちに言っても…

さて、そろそろ我が子の勉強のことも考えないといけないかなぁ。 公文か塾にでも行かせてみようかな。学校とは別の学び場を探す小中学生の保護者さんが多いのではないでしょうか。さて、その勉強の目指すところは一体何なのでしょうか。学習塾では、それぞれ…

医者になるなら

医学部を目指す上で、私立の下位医学部を第一志望にすべきではない。 理由としては、受験において、目標に対して辿り着ける場所はもう少し下になることが多いからだ。「目標は無限に高く」というのは理想論で、数学は、数学者に対抗できるレベルになるわけで…

効果的な子どもの勉強促進術

心理的リアクタンスという現象があります。自分の権利や自由が制限されると、逆の行動をとろうとする反応を言います。「勉強をしなさい」と言われることに対して、多くの人がストレスを感じます。 たとえば家事一つにとってもそうですが、自分で決めて始めた…

提出物を大切にする

学校の授業の他に、たくさんの問題集をやらなくても成績というのは上がるもの。学校で課題として出されている問題集を繰り返し解くのでもよい。大事なのは「何を目的としての勉強か」意識しながらやること。単語を覚えないと英文が読めないし書けないなら、…

答えを消す悪癖について

間違えた答えを消しゴムで消して、正しい答えを書いて丸をする習慣のある子って どこで教えてもらうのだろうか。 その作業になんの意味があるのか。 あとで見直した時に、丸ばかりでできた気になるのがいいとでも思ってるのか。 できた気になること自体は自…

社会の用語の覚え方

社会の用語は、そもそもその言葉の意味がわかっていないために覚えられないという子が多い。「大陸棚」と聞いて、一体何を意味しているのかがわからないと、どのタイミングで使えばいいかもわからないし、ピンとくることもない。言葉の意味は、教科書を読み…

新中3が夏までにやること

新中3が夏までにやることとしては、 まずは基礎知識を蓄えて、覚えられてるかチェックしまくることに尽きる。応用なんてものは、どうせ冬にやることになる。 その際に基礎の部分で困らないように、基本的な計算や英単語、文法問題などを解けるようにしておこ…

暗記の法

試験勉強などでもっとも苦痛なのが、好きでもないことを大量に覚えなくてはならない「暗記」という作業だろう。社会ではクイズのような出題のされ方が多いため、まさしく暗記するだけで得点ができる可能性が上がる。また、英単語や漢字や公式は、そもそも覚…

勉強に慣れるということ

机に向かうとか本を読むとか、開始するのに若干の抵抗があるのはわかる。勉強以外のことでもそうだが、慣れるというのは、その抵抗感が弱まっていくということだ。慣れるためには、それらのことに対する「いつも通り感」と「嫌じゃない感」を持つことが大事…

勉強の記憶と、普段の生活の記憶と

中学校の勉強の進みは異様に遅い。たとえば数学においては、中学の学習量の5倍を高校で習う。つまり、高校の学習速度の5分の1の速度と、単純に考えられる。どうして、義務教育だからという配慮なのだろうか。その真意はわからないが、一つ言えるのは、「本気…

ICT教育は、内気な日本人を救いそう

日本の教育は遅れている!?ICT教育の海外事例からわかる日本の現状2019年の記事ですが、日本のICT教育が遅れているというもの。2020年に入ってから、教育にタブレットを用いる私立高校が増えてきているように感じます。ギガスクール構想も進んでいますので…

頭を使うって体を動かすことに似てる

zanetan.hateblo.jp前回の話題に続いて、脳に負荷をかけるとは一体どういうことか考えてみる。仕事柄、極端に勉強に対して意識を持っていない子どもを見ることがある。意識を持っていないというのは、「勉強を自分事として捉えられない」といった感じの意味…

頭を使わないと伸びない

当たり前と言えば当たり前なのだが、頭を使わないと伸びない。伸びない子の特徴は 「頭を使わないようにするクセがついていて、頭を使えない」 「勉強に対する忌避感からなのか、勉強を避ける行動をとりがち」 「言われたことを素直に守らない」 など。別に…

整数問題対策について

今年の大阪府公立高校入試は、一部の単元が出題されないことになっている。そのため、出題範囲の中で、上位層をふるいにかけるための問題が作成されるはずである。昨今、中高の数学指導では整数単元の重要性が高まっている。大阪府の入試も例に漏れず重要視…

大学入試で現代文を使うなら哲学を学んでおこう

最近は高校入試の話から遠ざかり気味なのは、大学受験生の指導に力を割きがちだからである。特に現代文については指導にコツがいるので、直接指導しているというわけだ。現代文の対策の基本は、「語彙力強化」「読解練習」「概念の拡張」だ。(以前どこかの…

【高校入試直前期】確認しておきたい国語の語句など

高校入試直前期に確認しておきたい語句一覧をまとめてみた。 尚、漢字の書き取りは小学校高学年から中学1年あたりの範囲が出やすいので、あまり難しいものは勉強しなくてもよい。 英作文も同様で、自分の知っている単語を使えるようにすることを意識するとよ…

予備校と塾の間の存在

大学入試に挑むにあたり、学校の指導ではどうしても個別の学力を伸ばしきれない。これは学校教育が悪いという話ではなく、性質の問題だ。集団に対する指導というものは、功利主義的な側面がある。個別対応することが前提となっていないのだ。学校外の大人に…

序列はある。

高校入試は小問数が多いため、得点が努力と正比例しやすい。大失敗があまりないのだ。自分がさっぱりわからない問題は、同じレベルの高校を志望している人たちも大体わからないことが多い。 つまり、模試の判定でBくらいを取れる実力があるのならば、自分が…

話せば覚える、何事も。

こんばんは(時間的に)。今日は話せば覚えるという話。 書いて覚える、見て覚えるより、圧倒的に効果的なのが話して覚える。まずスピード感と抜けのなさが他の2つの比ではない。 アウトプットのスピードは書くよりも速く、声に出せば見逃しの心配もない。友達…

C問題直前対策

大阪の理科社会は読解量が多く、なかなかに高得点のとりにくい科目ではあるけれど、やはり問題レベル採択のある科目への対策が肝要となります。 国語は、今からでもできることとしては、過去問を解いて字数が多い記述の分量感を身につけること。 中学生は、…