社会の用語の覚え方
社会の用語は、そもそもその言葉の意味がわかっていないために覚えられないという子が多い。
「大陸棚」と聞いて、一体何を意味しているのかがわからないと、どのタイミングで使えばいいかもわからないし、ピンとくることもない。
言葉の意味は、教科書を読みながら確認していくのが王道だが、実は、教科書の説明では難しいと感じる中学生も少なくない。
そういう時は、小学生用の教材や漫画で説明してあるものを読んでみるといい。
そのような教材を使うかどうかの判断は、少しでも難しいと感じたら、というところを基準にするとよい。
これは社会以外にも言えることだが、読んでいてわかりにくい教材に時間をかけるより、早々により簡単な教材に切り替える方が理解は進む。
わかりやすい教材である程度わかってから戻ってくるとよいのだ。
時間がかかりすぎるとかそういうことを言っている暇があるなら、まず簡単なものを片っ端から読むとよい。
「ほとんどの中学生の教材は自分の理解力に合っているものではない」という気持ちで教材を選ぶとよいだろう。
さて、簡単な教材で言葉の意味を知っていくと、次はクイズを作ってみるとよい。
しかしこれは文章のクイズではなく、単語連想クイズで作ることをおすすめする。
例えば、「1221年に鎌倉幕府倒幕を目的として後鳥羽上皇が起こした戦いは何か」といえば「承久の乱」が答えだが、これだと作成も解答も時間がかかる。
社会の勉強で重要なのは、まず、小さなヒントから連想する言葉の量を増やしていくことなのだ。
実際にテストや入試を解く時は、問題文をよく読み、正確な解答を考える必要はあるが、普段の勉強では、
「1221年→承久の乱→後鳥羽上皇→島流し→隠岐」くらいを連想できるようにしておけばよく、この訓練が大事なのだ。
つまり、作るべきクイズは、
①1221年
②後鳥羽上皇
③鎌倉幕府
など順番に増えていくヒントだけを書き、そこから予想できる答えを用意するだけのようなものだ。
年号や人物、事件から連想できるものをひとまとめにしておいて、あるワードから他のワードが連想できるかどうかチェックする訓練を積もう。
初めはその目的が実感できないかもしれないが、必ず力になるはずだ。
暗記系がよくできる人は、言葉の連想力が強い。
二酸化炭素と聞けば「CO2」「石灰水が濁る」「炭酸水素ナトリウムを加熱」「呼吸」「京都議定書」「温室効果ガス」などがイメージできることが重要なのだ。
物知りと言ってしまってもいいだろう。
つまり、言葉のつながりを強くしておくことが効果的な社会の用語の暗記と言えるわけだ。