大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

勉強とひとくちに言っても…

さて、そろそろ我が子の勉強のことも考えないといけないかなぁ。
公文か塾にでも行かせてみようかな。学校とは別の学び場を探す小中学生の保護者さんが多いのではないでしょうか。

さて、その勉強の目指すところは一体何なのでしょうか。

学習塾では、それぞれの方針に基づいて指導や経験を行います。
個人塾と比べ、大手塾は細かいところまで目が行き届かないという印象が強かったと思いますが、最近はそうではありません。資本が個人塾の比にならないので、自動化できるところはして、上手くケアを行うようになってきました。
融通が利かない所はあると思いますが、利かせすぎないからこそ信頼を得られているところもあると思います。
大手塾は「受験」をゴールとしています。実は受験生へのアプローチが売上的にはとても重要なので、受験生に注力をします。受験が終われば、次の受験に向けての指導をするという体で継続指導を提案するところもありますね。

個人塾は「受験」だけではなく「人間力的なものの育成」をうたっているところもあります。確かにそういった力が身につけばいいのでしょうが、なにやら曖昧で、保護者さんにも「なるほど、これはよさそうだ」と納得してもらうのが難しい面があります。


勉強が好きな塾の先生は、その科目をすごく深堀すると面白いという感覚を持っています。その感覚を共有してあげることを目標にしている人もいるように思います。
できれば学校の授業でそのような導きをしてほしいと思う一方で、なかなかそのような人材が十分にいないのが実情でしょうか。


個人的には、「なにかにドはまりする」感覚を勉強で実感してもらうのが、目指すところの一つだと思っていますし、自身の塾ではそのような目標を掲げています。

堀江貴文さんや孫正義さんなどの著名人もおっしゃっていますが、没頭する経験というのはその先の人生を有意義なものにします。
一般に難関進学校と呼ばれる学校の出身者には、少なからず「変人」と呼ばれる人がいますが、彼らも自分の興味のあるものに没頭することを経験している者のように思います。

大学教授なんてものは、まさしくその典型で、「これが何の役に立つの?」と一般的に思われてしまうようなことを研究しています。役に立つかどうかではなく、研究したいかどうかで研究している人も多くいるのです。

勉強って、はまったところで誰に怒られるわけでもなく、何か大事なものを失うわけでもありません。
社会的に良しとされていて、しかも、もしはまることができれば知見が広がり良いことがたくさんあるわけです。


人間として、頭がいい人が偉いわけでも人として価値が高いわけでもありませんが、少なくとも、人の役に立ちやすくなる可能性が高まるように思います。

他の人は真似できない、その人にしかない能力は、勉強を進めていく先に見つかることがあります。

最近では、ネイルや美容ケアのことについて、科学的な見地から話せるネイリストがいたら評判になりそうだという話をしました。

実際に評判になるかどうかはさておいて、「いなさそうな人になる」ために、勉強という要素を伸ばしておくと便利なことは想像できますよね。


勉強は、別に目先の課題をこなすためだけにやるのではなく、その先に自分の個性として育つ可能性があるからやった方がいいと思います。

個性については後日別の記事で書きます。