大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

C問題直前対策

大阪の理科社会は読解量が多く、なかなかに高得点のとりにくい科目ではあるけれど、やはり問題レベル採択のある科目への対策が肝要となります。


国語は、今からでもできることとしては、過去問を解いて字数が多い記述の分量感を身につけること。
中学生は、「これくらいのことを書くとこれくらいの分量」という感覚が身についていないので、解答例を参考にしながら分量を知ることが大事です。
例えば、30字だと1つの事柄を丁寧に説明したら大体終わりくらいです。
60字だと、30字記述を前半後半に分けて書くイメージでしょうか。
「こんなもの」感はどれだけやってもいいので、読解問題を多く解きましょう。
尚、その都度わからない言葉や漢字を調べることも忘れずに。


数学は、計算精度の低い人はとにかく計算練習をします。
時間がかかっても正確であればそれでいいです。どれだけ賢くても計算ミスをしたら終わりです。大学入試と違い、思考過程を評価してもらえません。

計算精度がある程度高まれば、次は、分野別に絞って対策をします。
今年は円周角の定理や三平方の定理が出ないので、規則性や関数などで思考力を試すような問題が出るのではないでしょうか。

一番いいのは、五ツ木模試などの模試の解き直しです。今までに習った内容の、発展的な出題は学校の実力テストでもなかなかお目にかかれません。対して模試は、そのような力を図る問題も出されていますので、非常に力がつくでしょう。
過去問を反復するよりよほど効果的だと思います。


英語は、3分の1というリスニングの得点比率を馬鹿にできないので、シャドーイングなどをしてリスニング能力を強化しましょう。
英語は一つ一つの単語の意味を覚えることも重要ですが、「どういう時にこの表現を使うのか」意識しながら英文そのものを暗記することがとても重要です。英文を暗唱できるようになってから、文法解析をすればいいのです。

英作文でも筆記問題でも、とにかく分量の多さがC問題の特徴です。幸いにもB問題と違い、英作文以外は全て選択問題なので、多少雑に処理を進めても推察で正解を考えることができます。素早く処理できなければダメです。
数学は正確性が肝、英語はスピードが肝だと意識しておきましょう。


多くのこと勉強すれば、それだけ不安が増していくと思いますが、3月に入ればもう一度基本に立ち戻って、地盤を固める勉強を多くしましょう。
身についた力が自分の中に残っているはずです。高めた力をしっかりと発揮できるように調整することが、直前期の正しい姿勢です。