大阪府公立高校入試 理科の勉強の仕方
中3は実力テストや定期テスト、外部模試などを受験する機会が増え、受験に対する意識をますます高めている時期ではないでしょうか。
さて、今回は理科の受験勉強についてです。
大阪府の入試の特徴は、問題文が長く情報を整理するのに時間がかかる点です。
定期テストでは、およそ大問1つあたりが10~15点の配点で構成されており、基本的な実験をベースに用語問題や計算問題が盛り込まれています。
一方、入試ではシンプルな実験ではなく、初めて見るような実験を評価する問題が多く、自分の持っている知識をそのまま当てはめていいのか躊躇する場面が多いです。
対策としては「取り組み慣れ」と言ってしまえばそこまでなのですが、メタ認知の能力が低い子にとっては非常に苦しいのではないかと思っています。
すなわち、「問題で扱われている実験は見たことがないしよくわからないけど、光について話しているし自分の知っている光の性質を使って仮説をたててみよう」とか「おそらく化学変化の質量比の計算をさせたいのではないか」とか、目安を立てる能力があるかどうかというのが、取り組みやすさの差になっているように感じます。
これは他科目でも言えることなのですが、【出題者が答えさせたい答えに寄せていく】という感覚は、入試ではとても重要です。
入試問題に取り組み慣れていない人は、自分の持てる力の中で一生懸命やるだけで終わってしまいますが、
理想は、一生懸命解く前に、およその答えの形を想像しておくと、正答しやすくなります。
まずは数年分を素直に解いてみましょう。
そして、時間がかかったところを重点的に解説を読み、自分が知っている知識の何を使えば良かったかを考えてみます。
すると、特別な新しい知識を使っていないことに気づくはずです。
その感覚を大事にして、もう一度過去問を解き直してみます。
すると、読むべき文・読まなくていい文の目星がおよそ想像できてくると思います。
もし、そもそも基本的な性質や計算のルールが抜けていると感じたら、問題集に戻ればいいでしょう。
気づくべきなのは、文章が長いだけで複雑なことを聞いているのではない、ということです。