大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

C問題の認識について

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大阪府公立入試が終わって10日ほど経つが、未だにC問題の取り組みについて、来年度はどうしようかと考えています。
通常の学校教育ではせいぜいB問題の対策が精一杯。
たしかに、学校の定期テストで5教科400点を取るような子であれば、B問題で7割くらいの得点はわけなくできるでしょう。
7割くらいであれば、十分競争課題として評価できると考えられるかもしれない。
しかし、そのさらに上を行く高学力層をふるいにかけるには物足りないのです。

文理学科の存在

大阪府には文理学科という特進コースを備えた学校が10校あります。
その高校に入るのは相当に難しく、ほぼ満点の内申点を持っていることが出願の前提となるでしょう。
そのような子達をふるいにかけるには、B問題レベルでは物足りないのです。
すなわち、基本的な方法を使って処理する能力を試すだけでは、本当の高学力層の力を図ることができないのです。
C問題および理科・社会の問題の共通点は『情報を整理する力とそれらを考察する力を問う』ところにあると考えています。
B問題は、そこまで高いレベルが含まれていないので、処理する力を試したい学校が採択しているように思います。
対してC問題は、未知の情報に対してどのようにアプローチするのかを試していると言えるでしょう。

よくわからない事柄に出会ったときに、停止するような奴は要らない。

そう示しているようにさえ思う時があります。
学校のテストでは測れない上位層の存在。そして、その上位層を受け入れる文理学科の存在がC問題が誕生した理由だと感じます。

対処方法は必ずある

進学塾に行かなくても、対処する方法はあるはずです。
その理由は、C問題といえど、高校教育の領域は出ていないからです。(中学は出てる)
私見ですが、高校教育の範囲内は、頭のいい中学生が独学でも届くレベルです。
大事なのは、現実を早めに知ることと、それに対して作戦を立て実行することです。
C問題は、よくも悪くも難しすぎる点が特徴です。
競争に勝つには、ただ解けるだけではなく、どのように自分を育てていくかが重要だと考えます。