大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

暗記の法

試験勉強などでもっとも苦痛なのが、好きでもないことを大量に覚えなくてはならない「暗記」という作業だろう。

社会ではクイズのような出題のされ方が多いため、まさしく暗記するだけで得点ができる可能性が上がる。

また、英単語や漢字や公式は、そもそも覚えなくてはその先の学びが進まないため話にならない。勉強の基礎とも言えるのが暗記だ。

しかし、その苦行に挫折する人も少なくない。

では、どのように暗記に取り組めば良いのか。



暗記する際にポイントになるのが次の3点だ。


①集中力がある時に時間制限を設けてやる!
暗記は短期決戦が重要だ。ダラダラとやっても効率が悪いし、集中できない体調の時も同様だ。眠ければ眠気を覚ましてから、お腹が空いていれば軽く食べてからやるのが良いだろう。また、10分で、5分でなど細かく時間を区切るのも良い。集中力が増すはずだ。

②やるなら短時間で大量に!
例えば「1時間で300個の英単語の読みを確認する」など、必死にやってやっとできるかどうかの量をグワーッとやるのが、とても良い暗記法だ。暗記はリピートの濃度より回数で定着しやすいのだから、じっくりやるよりも、とにかく何回も何回も出会えるように回した方がいいのだ。
仮に「1時間で50個覚えた方が確実に覚えられる」と言う人がいたとしても、100時間の勉強で5000個を見た人と30000個見た人では、どちらの方が暗記単語の最大数が多いかと言われれば、その先の反論は難しいのではないだろうか。とにかく量に勝てることは少ない。

③事前に、何を覚えるか明確に!
覚えることが明確になっていないと、「短時間で集中的に」やろうにもなかなか難しいものがある。何を覚えるかターゲットを絞ってから時間制限を設けて取り組むのが良いだろう。
覚えるべきことがはっきりしない場合は、覚えるべきことがまとまってそうな教材を探すか、ノートにまとめて作ってしまえば良い。
暗記は最終的に、白紙に再現できるようにすることが目的なのだから、その工程は手作りだろうが市販だろうが、きれいにまとまってようがそのあたりはどうでも良いのだ。
大事なのは自分の貴重な集中力が向く先を具体化することにある。


暗記のコツは人それぞれだと思うが、共通して言えるのは「負荷がかからないと備えられない」ということだ。ハイペースで回転させてく勉強で是非とも疲れて欲しい。