大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

ところで最近の大阪府公立入試の仕組みってどうなってるの?というあなたに。

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「大阪育ちだけど最近の入試の仕組みはわからんわ~」というあなた。
まとめましたので、ぜひご覧ください。

令和2年度 大阪府立高校入試概要

■日程・時間割
2020年3月11日(水)
■合格発表
3月19日(木)

2020年の大阪府立高校入試の選考基準

調査書の内申点(450点満点)
学力検査の合計点数(450点満点)
※比重は「3:7」「4:6」「5:5」「6:4」「7:3」の5パターンに分かれます。

調査書の内申点(450点満点)は
9教科の評定(5段階)の合計を、各年次ごとに一定の数値をかけて算出します。
1年生:9教科の合計評定×2(90点満点)
2年生:9教科の合計評定×2(90点満点)
3年生:9教科の合計評定×6(270点満点)

学力検査の合計点数(450点満点)は、
国語、数学、英語、社会、理科の5教科で各90点。
国語、数学、英語の問題に関してはA「基礎的問題」、B「標準的問題」、C「発展的問題」の3種類から各高校が選択する形式となっています。

合否判定は総合点の高い順番から各校の募集人数の110%にあたる受験者に対して、
上位90%は合格、残りの10%に関しては自己申告書及び調査書の「活動/行動の記録」によって行われます。(90%~110%をボーダーゾーンと呼びます)

内申点と学力検査の比重」と「学力検査の問題の種類」は各高校の校長が選択します。
比重は、偏差値の高い学校の方が学力検査重視型になっている傾向にありますが、あくまで傾向ですし、毎年変更されますので情報の更新が必要です。

もし落ちたらどうなるのか

縁起でもないですが、もし高校入試に落ちたらどうなるのか。
最近は私立高校の授業料無償化が進んでいますので、私立併願校を滑り止めで受けておく人も多いと思いますが、全員がそういうわけでもないですよね。
大阪府教育委員会は『令和2年度大阪府公立高等学校入学者選抜方針』で以下のように記載しています。

Ⅶ 二次入学者選抜 二次入学者選抜は、令和2年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施校のうち、特別入学者選抜、 大阪府豊中高等学校能勢分校に係る入学者選抜及び一般入学者選抜を実施する学科等において、 合格者数が募集人員に満たない場合において実施する。 1 志願できる者 ・ 次の(1)~(3)のいずれかに該当する者とする。ただし、高等学校若しくはこれに準ずる学校、 中等教育学校後期課程又は高等専門学校に在籍している者は出願することはできない。 (1) 本入学者選抜出願時に国公私立の高等学校、高等専門学校、特別支援学校高等部のうち、 いずれの入学者選抜にも合格していない者(出願していない者を含む。)又は合格して も必要な手続きをしなかったため入学の資格を失った者 (2) 中等教育学校前期課程を修了見込みの者であって後期課程に進級しないことが確定して いる者のうち、(1)に該当する者 (3) 併設型中高一貫教育における併設中学校を卒業見込みの者であって併設高等学校に進学 しないことが確定している者のうち、(1)に該当する者 2 学力検査等 ・ 学力検査を実施せず、面接を実施する。 3 選抜資料等 ・ 中学校長が提出する書類は、調査書とする。 ・ 調査書及び面接の評価を選抜の資料とする。 ・ 自己申告書を面接の参考資料とする。 4 出願、面接及び合格者発表の期日
出願 3月24日(火)  面接 3月24日(火)  合格者発表 3月26日(木)

つまり、いずれの高校にも合格していないか、もしくは、合格していても入学する権利を放棄すれば、定員割れをしている高校に進学できる可能性があるのです。
もちろん、調査書や面接による選抜が行われますが、背伸びをした選択をしなければ、高校生になるチャンスが残されているわけです。

毎年、いずれかの高校が定員割れを起こします。実は、その高校に滑り込み入学する選択肢が残されている可能性もあるわけです。
しかし、学校ではそんなことは教えてくれません。なぜなら、その頃にはもう受験生は卒業しています。猥雑な手続きを踏むことになる選択肢を提示はしないからです。

もし落ちてしまっても、発表されている情報をしっかり理解して、考えて対応することも大事ではないかと思います。