大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

9年間の教育について その2

 

zanetan.hateblo.jp

 前回の続きです。

 

まずは小学校1年生から。

 

まず、前提として教育の質に地域格差があることは理解しておいたほうが良いです。

国学力テストの結果から、都道府県レベルでも差があります。

(どこまで参考になるかわかりませんが、傾向は感じられます)

 

mainichi.jp

 

また、都道府県内の地域レベル、学校レベルでも差があります。

その地域に住んでいる以上、学校という環境を変えることは難しいかもしれません。

 

しかし、学校の盲信することを避けることはできます。

 

学校教諭は高学歴の超エリートが集まっているわけではありません。

これは企業においても言えることですが、完璧な人材が集まって仕事をしているわけではないので、

あたりはずれがあることを重々理解しておきましょう。

 

その前提で、子どものために何をしてあげられるかを、保護者には考えてほしいと思います。

 

 

さて、小学1年生のうちにするべき勉強に戻ります。

 

現在、子ども達の学力で最も不足している力は何かというと、それは国語力です。

 

ここで言う国語力とは、読解力だけではなく、語彙力(ボキャブラリー)や文法的理解、作文力を含めた、日本国語に関わるあらゆる力のことを指しています。

 

何を学ぶにしても、日本語を介して理解することが多いのが、日本という国の特徴です。

しかし、日本語は世界の言語の中でも、アラビア語や中国語と並ぶ難しさと評されています。

その言語を正しく使いこなせないまま、新しい言語(英語)や学問を学んでいくのです。それは学んでいく過程でつまずいても仕方ないのではないでしょうか。

 

現在の小学校6年生が、日本語の品詞についてどれだけ話ができるのか。

子どもどころか大人もできないと思います。

 

そんな状態で学ぶ内容のみ高レベルになっていくので、習得に困ってしまうのです。

 

 

まずは、本来小学生のうちに身につけておくべき国語の力を習得し、そして、自分で教科書や参考書を読んで理解できる力を養うことが大切です。

 

ということで、長くなりましたが、小学1年生でするべき勉強とは、

国語の基礎となる読みだということになります。

 

 

初めは絵本でいいと思います。

大きな声で、リズムよく読めるようになるまで繰り返し同じ話を読むことも大事だと思います。

また、意味が分からない言葉や事柄が出てきたら、一つ一つ説明してあげることも大事です。1年生の時点で辞書を使わせたり、叱責する必要はありません。

子どもが気になったこと、知りたいこの手助けをしてあげることが重要です。

また、書きや計算などはゆくゆくでいいので、まずは頭を働かせて、知識欲を満たしてあげましょう。

本や言葉に触れる環境を整えて、毎日国語に慣れ親しめるようにしてあげましょう。

 

 

ご家族もお忙しいとは思いますが、将来、塾に行ったり大学へ行ったりすることよりも、とても大切な学びです。

ぜひとも実践してみていただきたいです。

 

 

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