大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

何を勉強しといたらいいかという話。

新しいことを自力で学び進めるのは、それなりに覚悟やエネルギーがいるので、そういう環境を整えてくれる大人が周りにいるか、もしくは学ぶ意識が芽生えている人以外は、先取りができなくても仕方ないと思う。

この春に緊急で先取りしなくてはいけないことはなく、むしろ復習を丁寧に行うべき人が大半である。

もしご家庭で取り組むことがあるとすれば、前学年までの漢字、計算、英単語の学習を、時間を決めてやるということて十分よくやっていることになる。

そもそも、ほとんどの学生は基礎学力が欠如している。それまでに習ってきたこと、修めておくべきことをしっかり身につけられずここまできているので、それを身につける学習に3ヶ月ほど充てても受験に大きな支障はない。


勉強するレベルは、本当に基礎的なことでよい。
「え、こんなレベルできるのでは?」と思うレベルであっても、それができないまま先を進めることは危険すぎるので、やらせておくべきである。
例を挙げると、弊塾では中3に都道府県クイズのプリントを10P程出した。レベルは小5教材と同等である。
また、国公立を目指す高3にも高校英文法問題集基礎レベルを1冊解かせることにしている。当然9割くらいはすらすら解けるはずなのだが、それでいい。すらすら解けない1割を見つけることや、基本はできていると共有できることも収穫になるからである。


ご家庭が塾を利用する目的の大部分は
「勉強に関して指導する役割を誰かに担ってもらいたい」ということだと思うが、塾に来れないとなると、その指導を塾だけの力で上手くやるのが難しい。

とあれば、積極的にご家庭にも協力を仰ぎ、理解していただき、子どもの勉強習慣を途絶えさせない努力を大人がしていくことが重要であるも思う。
何も難しいことをさせずともよく、むしろ簡単なことを確認していく勉強をたくさんさせるのでよいのである。


尚、先取り重視の塾に関してはこうもいかないはずなので、あくまで学校進度に合わせた指導をしている塾限定の話である。


ちなみに小学校高学年なら1ヶ月で絶対これをやらせておいてほしい。中学以降、必ず差がつくはずである。