9年間の教育について その3
続きです。
国語が大事ということで、読みを心掛けてほしいというのが1年生時点でのお願いです。
塾長という仕事柄、多くの子どもと接することがあり、その共通点として国語力の不足を感じます。
小学2年生以降からは徐々に書きや計算の割合を多くしていくといいと思いますが、基本は国語力を中心に据えるべきでしょう。
特に言葉の知識は中学生以降の勉強において大きく影響を及ぼす点ですので、おすすめの教材をいくつか挙げておきます。
小学校の国語の勉強の中で大事にされているのは、基礎的な読み書きをおよそ多くの子どもができるようになることで、
一人一人に必要な学びが適宜提供されているわけではありません。
そのため、時間をかけすぎた精読や(果たして精読に分類していいかわかりませんが)、無駄な反復学習が多くなります。
国語力をつけるのに必要なことは『言葉との出会い』そして『使われ方を知ること』です。
昔は多くの大人と接する機会があったのでしょうが、今は決まった大人としか会話しない環境が多いでしょう。
ボキャブラリーというものは人間社会の中で培われ育つものです。
また、集団や年齢によっても異なるもので、入り混じることで新たな語彙を習得することが多いです。
放っておいても育たない語彙力ならば、意識的に育てる必要があります。
先に挙げた語彙力教材は実際に弊塾で利用しているものです。
子ども一人に任せるのではなく、大人が一緒に勉強してあげることが理想的です。
前回の記事でも書いたことですが、実際に大人が子どもの勉強のために時間を割くことは難しいのかもしれません。
しかし、子どもは一緒にやってくれることに喜びを感じるものなのです。
教えなくてもよいのです。
一緒に読み、考え、調べて学んでくれるだけで嬉しく、そして楽しく勉強できるのです。
これは国語だけではなく他の勉強にも言えることです。
語彙力の大切さについてはまた続きを書かせてもらいます。