大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

勉強計画を立てる意味

今回は、勉強計画を立てることについて書きますので、是非とも読んでください。

勉強計画を立てる意味とメリット

普通の中学生のテスト前の過ごし方

普通の中学生の定期テスト前の過ごし方は以下の通りです。
・1 遅くともテスト1週間前から勉強計画を立てる
・2 テスト直前の土日はダラダラしたり遊んだりしない
・3 毎日少しでもいいので、テストのための勉強をする
これは、高得点を取るために覚悟を決めた中学生の過酷な過ごし方というわけではなく、一般的な、ごく普通の中学生の過ごし方だと思っています。テスト1週間前から部活はお休みになりますが(一部、休みにならない部活もありますが)、そのお休みは遊んだり寝たりするためにあるのではなく、しっかりとテスト勉強をする時間を取るためにあります。土日を無駄に過ごしてきた子はしっかり反省をして、これからのテストに臨んでください。
定期テスト前にテストのための勉強をしておくことは、中学生の間に身に付けておかなければならない最も重要な習慣の一つです。これが身についていない中学2年生、3年生は、危機感を覚えてください。

★テスト前に遊びを我慢して勉強することは、当たり前のことだと思いましょう!

テスト勉強ってどんなことをすればいいの?

テスト前の勉強は大きく2種類に分かれます。
・1 学校のワーク(提出物)をこなす勉強
・2 テストの点数を上げるための勉強
学校のワークを解く勉強は、学校の先生が学校のワークから問題を作って出すことも多いので、定期テストの勉強には向いている方法です。しかし、難しさを問わず全範囲が入っているので、自分の弱点を補強する方法としてはあまり向いていません。また、事前に基礎的なことを勉強しておかないとやるだけ時間の無駄になるということもあるので、注意が必要です。ワークは提出物ですので、絶対に提出期限までにはやっておかなければなりません。
テストの点数を上げるための勉強は、覚えきれていないことを覚えたり、テストをイメージして問題を解いてみたり、教科書を読んでみたり…すべては自分の得点を上げるためにする勉強です。きまりはありません。何をしてもOKです。ただし、提出物のように、何かをやったからといって誰かに評価されるわけでもありません。だから、皆なかなかやらないのです。
この、ワークを解くだけではない、覚えたりテストしたりする勉強が、テストの点数を上げるために非常に大切で、これが出来ている子とそうでない子とでは得点に大きな差があります。
どちらの勉強も大事なことですが、点数を上げたければ、提出物以外の勉強もしましょう。

★テスト勉強は2種類。提出物だけじゃなく、他の勉強もしてみましょう!

勉強計画を立てる意味って?

勉強計画とは、ある期間の間にどのように勉強を進めるかの計画を指します。
考えるのがめんどくさいし、作ったところで計画通りに進まないこともあり、計画を立てないでテスト勉強をしている人もいるかもしれません。しかし、計画を立てれば、多くのいいことがあるのです。

テストまでに何をしなければならないか、前もって確認することができる

テスト範囲がわかっても、どんな風に勉強すればいいかを考えていないと、提出物を終わらせるだけで勉強が終わってしまいます。計画を立てれば、事前に、どんな勉強をするか考えておくことができます。

自分が一定の時間でできること、できないことがわかってくる

最初のうちは、計画通り勉強が進まないことも多いはずです。なぜなら、自分がどれだけの時間でどれだけの勉強ができるかわからないからです。しかし、テストの度に計画を立てることで、自分にはどれくらいの勉強ができそうかわかってきます。そうすると、必要な勉強、無駄な勉強を選んで勉強ができるようになってきて、次のテストの時には、もっと上手に勉強を進められるようになります。

早めにテスト勉強に取り組むきっかけができる

「やらないとなぁ…でも、やる気が出ないなぁ…」なんて思っていたら、いつの間にかテスト直前になっていた、ということがあった人もいるのではないでしょうか。計画を立てると、テスト直前にやっても勉強が間に合わないことが分かるので、早めに勉強に取り組むきっかけを作ることができます。
そもそも、計画を立てる一番いいことは、先を見通すため前もって取り組むことができることです。
テスト1週間前からの時間では、テスト範囲全ての勉強を行うことはできません。実際に、早めから勉強を始めることができるきっかけはとても重要です。

全体が見えているので、安心感を持って勉強できる

テスト勉強の全体像がわかっていないと、『今この勉強をしていて本当に大丈夫かな…』と不安になって、一つの勉強に集中できないことがあります。しかし、計画を立てることで、一日ごとにやるべきことがわかるので、勉強内容に自信を持て、勉強に集中することができます。

計画を立てていなかったら身についていなかった力を、効率的に身につけることができる

思いつきの勉強ばかりしていると、難しい問題が解けなかったり、実力テストのようなまとめ問題で困ったりします。例えば、英語の長文が苦手だからといって長文問題ばかりやっても、英単語の力や英文法の力がなければ、なかなか読めるようになりません。先に英単語の勉強に時間を使うなどの計画を立てておけば、長文の勉強を始めた時に、効果的に力をつけることができます。このように、その場の思いつきで勉強していたのでは身に付かない力も、計画を立てることで上手に身につけることができるのです。

★計画を立てるといいことが多い。安心感を持つためには計画を立てよう!

計画の立て方

計画は、全体が把握できて、いつまでにどれだけやらなければならないとわかるものであれば、どんな形でも問題ありません。
一番簡単な例は
・1 テスト2週間前からの予定を書いて、自分の勉強に使える時間を計算する
・2 各科目、テスト前でやりたいこと、やらなければならないことを考えられるだけ書き出す
・3 どの日に何をやるか埋めていく(なるべくゆとりをもって埋めるのがポイント)
・4 計画に沿って勉強を進めていく

ただし、あまりおすすめしていない計画の立て方はあります。
・1 一日でやる勉強の予定が細かく決められてすぎている
・2 明らかに無理な予定が組まれている
・3 一日の中に、休憩時間がほとんどない

予定通りに進まなくなった時に修正がきかないと、計画を守りたくなくなります。やらないといけないことを挙げておいて、その日のうちにこれらを終わらせる程度にしておいた方がいいでしょう。『○○時~△△時の間に30ページやる!』というのは、その時間帯の直前に決めるのはいいですが、前もって決めておくのは気持ち程度にしましょう。
また、一日のうちに休憩時間のない予定も、実行が難しくなる場合が多いです。勉強する時間と休憩する時間ははっきりと分けておかないと、勉強に集中することが難しくなりますので、まとまった休憩時間も計画に入れるようにしましょう。(ずっと集中できる人もいるので、絶対というわけではありませんが)