大阪府公立高校入試合格への道

現役学習塾長が大阪府公立高校入試や教育について、いろいろ発信します。

自身の成長を信じる力

勉強が苦手な子供たちの共通点として、『やればできる』という刷り込みと、『やってもできなかった』という経験が多くあるように思います。
結果を求めてしまうと厳しいです。
社会人になってからもあることかと思いますが、やってもできないだろうと思ってしまうと、行動自体が始まらなかったり意欲的になれなかったりしますよね。
同じように、『勉強した結果できるかできないか』ということを子どもに求めても、本人ができないと思っていればできないのですから、
ずれた意識付けとなってしまうわけです。
大人たちはわりと、口癖のように『やればできるんだから』と言ってしまいがちですが、
やればできないと思っている人にとってはとても酷な言葉となっていることに気を付けなければなりません。
たいていの子は、やってもできなかった経験を積んでおり、やってもできない可能性があることを、やったらできると言われたのでは、
まるで嘘をついているかのようにとらえてしまうこともありそうです。

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よい言葉がけとして、『やってみよう。信じてみよう』というのは良さそうです。

『自身の成長を信じる力』が弱い子は挑戦していけませんし、成長のチャンスを無為にしてしまうことも多いかと思います。
結果を求めてしまうと、『自身の成長を信じる力』は伸びません。
とりあえず挑戦させること、そして、その挑戦したことを称えてあげること。
そうすることで、自分は挑戦できるんだ、成長できるんだと実感させてあげることができます。
何かに熱中したり頑張って取り組んでいる時間があるだけで、子ども達は自分の道を切り拓いているなと感じます。
大人はその手助けをするだけでよいのです。

やってみようと言われたら、たぶんやってみるはずです。
信じてみようと言われたら、不安ながらに、少し自分に期待をしているかもしれません。

結果、できなくたっていいのです。
ドキドキしながら、ちょっと前向きな行動をして、そして結果を受け止めた。
そんなこと、やってみなかったらできなかったことなのです。
それができたのですから、とてもよく頑張ったと共感してあげましょう。
決して上から評価する必要はないと思います。
すごいことなんじゃない?とか、やったからいろいろ考えれたんだね!とか。そういう共感でいいと思います。

結果を求めてしまう気持ちはわからなくもないですが、大人に必要な姿勢は『そばで応援してあげること』ではないでしょうか。
感情的になることも、大人ならばコントロールできるはずです。
子ども達が『自身が成長できると信じる』ことができるように、サポートしてあげてほしいと思います。